来るべき世界

さよならポニーテールの新アルバム「来るべき世界」がリリースされました〜

新アルバム発表後にさよポニのトラックメーカー324P氏が「新アルバムは今までのような感じではない」といった旨をツイートされていて、「一体どんなアルバムなんだろう...」とソワソワして待っていたのですが、実際にはどうだったのか、ここでレビューしていきたいと思います。

1.「森のなか」

童謡「森のくまさん」をテーマにした曲。しっとりとしたバラードだが、今までのさよポニとは違う印象を与える、本アルバムのリードトラック。

2.「空飛ぶ子熊、巡礼ス」

リリース前にMVが発表された、さよポニ史上一番の怪作(?)とも言える曲。手塚治虫火の鳥』のような世界観の歌詞・昭和のテレビ風なMVは中毒性抜群。

3.「ラプンとツェル」

グリム童話ラプンツェル」をもとにした曲。サビのハモりが心地よい。

4.「眠れ、シロクマ」

みぃながボーカルのバラード。平易な言葉の歌詞に難解な表現が入り混じり、それがいいフックになっている。なんでまたクマ...?

5.「まるで映画のように」

カセットテープで発売された「324P REMIX」にも入ってた曲の元バージョン。みぃながメインボーカルでゆったりとした曲調だったリミックス版とは違い、ゆゆがメインボーカルでカントリー調になっている。

6.「夜間飛行」

夜に聴きたいお洒落なシティポップ。個人的にはこのアルバムの中で一番好き。

7.「いつか夢で」

ゆゆのボーカル曲。歌詞にファンタジーっぽいワードがたくさん出てくる。

8.「やせっぽちのメイリン

暗殺者の女の子との逃避行を題材にした、ストーリー調の歌詞の曲。歌詞もメロディーも今までのさよポニとは全然違うけど、意外にしっくりくる。

9.「すべてが消えて」

小休止的な曲。なっちゃんの台詞パートとゆゆのボーカルパートの二段仕立てになっている。

10.「世界のはじまり」

夜に聴きたいお洒落なシティポップpart2。ファンタジー色の強い歌詞とお洒落なメロディーという、このアルバムを代表するような一曲。

11.「愛のひらめき」

アルバムのクライマックス的な曲。「円盤ゆ〜とぴあ」になんとなく似てる。

12.「あの星」

夜に聴きたいバラード。さよポニのバラードと言えば、今まではみぃなやゆゆがメインボーカルだったが、この曲では珍しくしゅかがメインボーカルを務めている。

 

全体としてはさよポニの楽曲の特徴である「爽やかさ」や「可愛さ」がほとんどない代わりに、「お洒落さ」や「ファンタジー色」が強く出ていると感じました。個人的には4thアルバム「夢みる惑星」を聴いた時と同じような衝撃を受けています。

「魔法のメロディ」とはまた違うタイプの作品として、さよポニのアルバムの中でも屈指の名盤ですね。

ずっとリピートしてる...

こころとあたま

本当にしたいことがあっても、様々な条件のためにそれが実際に行えるとは限らないし、かと言って妥協して出来ることだけしていても、それはそれでつまらない。

 

感情と理性のバランスは毎日ころころと変わり、無謀とも言える目標へと突っ込もうとする日もあれば、いたって現実的な判断をする日もある。

 

どちらも同じであればいいのに

君は僕の宇宙

さよならポニーテールの新アルバム「君は僕の宇宙」が発売されました!この数週間で何度もリピートして段々と曲を覚えてきたので、ここでその紹介と感想を述べていきたいと思います。

1.「センチメンタル」

先行シングルとして7インチレコードで発売された曲。自分もシングルで買ったものの、レコードプレーヤーを持っておらず聴けていなかったので、このアルバムで初めて通して聴きました。

...すごくいい!なんというかいわゆるグッドミュージックですね。

2.「壁をぶちこわせ!」

MVが製作されている曲。Bメロが全て台詞になっており、とても特徴的で可愛らしい。

3.「ありふれた奇跡

メロディー・歌詞共に3rdアルバム「円盤ゆ〜とぴあ」の「季節のクリシェ」を彷彿とさせる曲。

4.「せかいのむこう」

明るいメロディーの曲だが「ずっと遠い場所に来たよ ここにはなにもないよ」という歌詞がなんだか引っかかる。

5.「遠い日の花火」

「きらきらのEP」に収録されてずっと手に入りにくい状態だったものの、リミックスされて配信リリースされた曲。「きらきらのEP」のものと比べて音がシャープになってる感じがして、個人的には透明感のある「きらきらのEP」のバージョンの方が好きかも。

6.「約束、おぼえてる?」

小休止的な短い曲。聴いていると穏やかな気分になる。

7.「さよなら夏の少年(Second Summer ver.)」

4thアルバム「恋する惑星」に収録されていた曲のアレンジバージョン。みぃながメインボーカルだった前のバージョンと違い、ゆゆがメインボーカルとなっている。

8.「恋はほうきに乗って」

歌詞の語感が気持ちいい曲。「飛んでゆけたらいいのに〜♪」の部分がとても良い。

9.「摩天楼と臨界点」

初回限定版に付いているホロボックスという箱でMVが観れる曲。ライブでやると盛り上がりそう(さよポニはライブないけど)。

10.「きみのたからもの」

歌声がとても綺麗に重なっていて、聴いていて気持ちいい。

11.「のに」

個人的にこのアルバムで一番好きな曲。弾き語りでゆゆのウィスパーボイスが堪能できる。

12.「青春ノスタルジア

8cmCDで発売された先行シングルであり、ちょうど8cmシングルがよく出ていた90年代頃の青春を歌った曲。

13.「メッセージ」

1stミニアルバム「モミュの木の向こう側」の「思い出がカナしくなる前に」の続編にあたる曲。この曲を聴いてるとなんだか戦争で旦那さんに先立たれた奥さんがイメージされるんだけど、他の人はどう感じてるのだろうか。

 

全体としては今まで以上にポップで明るい曲調なんだけど、歌詞は暗く喪失感を感じるものが多かったように思います。この先さよポニはどういう方向に向かって行くのでしょうか…

NOW ON AIR

僕には何年もずっと続けていることがある。
深夜ラジオを聴くことだ。


初めてラジオを聴いたのは、確か中学校を卒業する少し前だったと思う。その頃実家の僕の部屋にはCDラジカセがあり、MDに好きな曲をまとめてダビングして聴いていた。
そんなある時、当時嵐の曲をよく聴いていた僕は相葉君がラジオをしているという話を聞いて、なんとなく部屋のラジオで聴いてみることにしたのだ。
こうしてラジオを聴くようになったのだが、相葉君の番組を聴くついでに、その後に続けて放送していたいきものがかりのボーカル吉岡さんの番組も聴くようになり、また当時好きだったオードリーの番組も聴くようになった。その内この2つに完全にハマってしまい、毎週ラジオを欠かさず聴くようになったのだ。

ラジオはそもそもテレビと違って音だけなので、勉強やゲームなど他のことをしながらでも聴けるところがいい。今はもう壊れてしまったMDに毎週の放送を録音して、あの頃は毎日のように繰り返し聴いていたものだ。
聴き始めて半年くらい経って、吉岡さんの番組が終わると知った時にはかなりショックだった。その後はオードリーの番組だけになってしまったがこちらはずっと続いており、今でも毎週欠かさず聴いている。


深夜ラジオではパーソナリティがプライベートな話や下ネタなど、テレビよりもカジュアルな感じで話してくれるので彼らに対してすごく親近感が湧く。また番組に投稿しているリスナーも、どこかで同じ番組を一緒に聴いているのだと思い、繋がりを感じる。本当はみんなばらばらの場所にいるのだろうけど、電波を通じてパーソナリティとリスナーが全員繋がっているかのような感覚になるのだ。


今では「radiko」という便利なアプリのおかげで、ラジオが無くても番組を聴けるようになった。またアニメが増えたからか声優さんの番組が増えたりと、色々とラジオも変わってきている。

最初にラジオを聴き始めた頃とは、住んでる場所も自分の状況もすべて変わってしまった。それでもラジオの魅力は、勉強しながら貪るように聴いていたあの頃と全く変わっていない。

熱唱サマー

赤い公園「熱唱祭り」に行って来ました〜

以前から赤い公園のライブにはいつか行きたいと思ってたのですが、今回ボーカルの佐藤さんが8月をもって脱退されるとの事で、現体制でのライブは最後になるので、これは行かねばと思ってチケットを予約。

当日になり会場のZepp DiverCityに着くと、ライブTシャツやタオルを持った人がめっちゃいて、外の広場にも溢れかえってました。お客さんの年代も様々で中には親子連れなんかもいて、赤い公園は色んな人に聴かれてるんだなと感じました。

今回初めてZepp DiverCityに行ったのですが、開場して中に入るとライブハウスなのにめっちゃ広くて驚きました。ドリンクをもらってから前から2列目の柵の辺りを確保。
そわそわしながら待ってると佐藤さんによる開場のアナウンスがあり、新曲「カメレオン」からスタート。
最初から新曲・旧曲入り混じった怒涛のラッシュで完全に圧倒されました。「急げ」「塊」など聴かせる曲の後には「西東京」「絶対的な関係」と激しい曲が続き、さらに「夏の曲やります」の一言からの「サイダー」で熱気は最高潮に。
ここで雰囲気は一転して「恋と嘘」「いちご」。格好良いロックも可愛いポップもあって、赤い公園の幅の広さを感じました。
佐藤さんの卒業ソング的な「journey」の後は4人のコーラスが素敵な「勇敢なこども」。「BEAR」では佐藤さんだけがステージの真ん中に立ち、今日で最後の赤い公園のボーカルとしての使命を全うしているようでした。
ここで一旦MCに入ると、「なんと18曲もやったんだって」という言葉に驚きました。ここまで一瞬のことのように感じていたので、何百人ものお客さんを相手に18曲を飽きずに聴かせる表現力はただただすごいと思いました。
後半戦では「闇夜に提灯」「KOIKI」で再び熱気は最高潮に。「黄色い花」ではみんなで手を振ったりコーラスで会場が一体になり、「ほら」で本編は締めくくられました。

アンコールは「セミロング」からスタートして「スーパーハッピーソング」。「恋と嘘」のカップリングだったこの曲は個人的にすごく好きで、新アルバムに入らなくてとても残念に思っていたので、ライブで聴けてとても嬉しかったです。「楽しい」ではみんなで「楽しい!」と叫んで最高に盛り上がっていましたが、そんなライブもついに終わる時が。
最後の一曲は赤い公園の代表曲とも言える「NOW ON AIR」。最後だからか激しいモッシュもあり、佐藤さんも客席にダイブしてライドしながら東京の街のど真ん中で「NOW ON AIR」とみんなで一緒に叫びました。
演奏が終わると最後まで1人ステージに残った佐藤さんに名前を呼ぶ声や「ありがとう」と感謝の言葉が飛び交い、いつまでも拍手が鳴り止みませんでした。


脱退には一切触れずに新アルバムを全曲やり、さらに初期の曲もある全27曲の圧巻のパフォーマンスでした。最後のライブとしてまったく悔いの残らない、完全にすべて出し切った最高のライブでした。

君と夏フェス

三連休の終わりに日比谷野外音楽堂で行われたSHISHAMO NO YAON!!! 2017 EASTに行ってきました〜


ライブ自体は17時からだったので、近くの駅で一緒に行く友人と少し早めに待ち合わせをし、喫茶店でお喋り。
会場に着くと去年よりも人がかなり多く、ライブTシャツを着た人たちでごった返していました。入場列では並んでいる女子高生たちの自撮りを「不思議だな〜」と思いながら眺めていました。なんで何もないところで写真を撮るのだろうか。
ようやく自分たちの番が来て、会場の中へ。去年はまあまあ前の席だったのですが、今回は中々チケットを手に入れることが出来ず、立見なのでちょっと不安。中に入って空いてるスペースに行くと…遠い!見えなくはないけど、あんまりはっきりとは見えない感じ。しかも前にいるお兄さんがかなり背が高いため、それも相まって見にくい…
友人と「チェ・ホンマンぐらいの身長になりたい」と軽口をたたいていました。

さてライブが始まると、前のステージで演奏が行われるのかと思いきや、真ん中にあるブースにSHISHAMOの3人が登場し、アコースティックな「恋」からスタート。特に「音楽室は秘密基地」は野外であることもあり、周りの環境とあってしっとりとした空気が流れていました。
カントリー風な「みんなのうた」の後は、メンバーがステージに移動して「君と夏フェス」「恋に落ちる音が聞こえたら」と会場の盛り上がりは一気に最高潮へ。数曲続いてMCの後には「夏の恋人」「熱帯夜」と、夕暮れ時にばっちり合った曲で夏の儚さ・気だるさが感じられました。
ライブ恒例の「タオル」ではみんなでタオルを回して盛り上がり、「明日も」で本編は終了。アンコールでは「魔法のように」で観客もコーラスに参加し、会場が一体に。またベースが格好良い新曲の「BYE BYE」が続き、「恋する」でライブは熱狂の中終わったのでした。


ライブが終わって歩きながら帰っていると、友人に「〇〇(僕の名前)は手拍子がリズムに完璧に合ってたね」って言われました。演奏中にはみんな同じリズムで手拍子をしてるのですが、僕を含め曲を覚えている人は変調の時とかにリズムを曲に合わせてて、それが周りの人のずれてるみたいに見える時があって、それに友人が気付いてたっぽいです。「あまりノってて引かれたかな」と心配したけど、「合ってるんだしいいんじゃない」って言われたので安心しました。
非常に楽しいライブでしたが、何より友人も楽しんでくれたようでよかったです。


今年の夏よ 終わらないでよ

あの頃

「きみが願うことのすべてを叶えてあげたいんだ
その笑顔がぼくの光だから」by さよならポニーテール


もし大切な人が自分から離れていってしまうことを願っているのなら、どうすればいいのだろう
それを引き留める事こそがその人を想っていることになるのか、あるいはその人が望むままにさせてあげるのが想っているということなのか…


あの頃はこんな日常がずっと続くと思っていたけど、みんな大人になって旅立ってしまった
あたりまえの日々がいつか終わってしまうなんて、想像もしなかったんだ


本当に大切なものは、それがなくなってからその大切さに気付く
でも一度手離してしまったものは、後になって取り戻そうとしても、もう以前のようには戻れないんだ